日本の多くの市民は30日午後、国会議事堂前で安保関連法案に反対する抗議集会を開いた。「アベは辞めろ」「安保法案を廃案に」といったスローガンが国会議事堂の上空に鳴り響いた。主催者側の発表によると、約12万人が抗議集会に参加した。これは最近で最大規模の、人数が最多の安保法案抗議集会だ。主催者側の情報によると、同日は大阪、名古屋、沖縄、広島などの日本各地の300カ所で、安保関連法案に反対する抗議集会が開かれた。
■抗議しているのは誰か?
新しい学生グループ
「首相は退陣を」
今回の集会は「国会10万人全国100万人大行動」の一環として開かれた。
朝日新聞の報道によると、平和運動を続けてきた市民らでつくる「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」、大学生らがつくる「SEALDs」、大学教授や研究者らの「学者の会」などが集会を主催した。
SEALDsの中核メンバー、明治学院大学4年の奥田愛基(23歳)さんが登壇し、「憲法9条を無視するならば、首相は退陣を」と述べた。ジャパン・タイムズは、「今年5月に発足したSEALDsは、日本の学生から『政治に無関心』というレッテルを剥がそうとしている。この市民団体のメンバーは400人弱に達している」と報じた。
日本のママたち
日本の母親たちでつくる「安保関連法案に反対するママの会」の池田凉子代表は集会で、母親たちの約2万通の意見書を安倍政権に提出した際に冷遇された経験を紹介し、「安倍政権には民意に耳を傾ける窓口がない」「子供は人を殺すために生まれてきたのではない」「ママはもう沈黙を続けない」と述べた。
千葉県から来た抗議者の布施さんは、「安倍政権は近年の日本で最悪の政権だ。安倍首相は国民の声に耳を傾けず、独断専行を続けている。安倍首相を退陣させなければ」と語った。
集会の動画を見ると、幼稚園の園児も大人たちに促され、集会現場でプラカードを掲げていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月31日