日本の軍機は2011年に「侵入」に対応するため355回発進し、前年比17%増となった。2010年は、前年比29%増。日本の軍機の出動回数は増加を続けているが、これは冷戦時代の活動の比ではない。冷戦がピークとなった1984年、日本の軍機は944回発進していた。冷戦が1991年(488回発進)に終了すると、この「侵入」の回数は90年代に減少したが、2000年以降は増加を続けている。
このような「侵入」は、2008年以降に顕著になっている。日本は当初この「侵入」に対して、常に多くの軍機を出動させていた。例えばロシアの1機のTu-95爆撃機は2008年に、東京から南に600キロ離れた無人島付近で日本の領空に入った。ロシア機は日本の領空内に約3分間しか留まらなかったが、日本は22機の軍機を出動させ行く手を阻んだ。これには2機の早期警戒機、20機の戦闘機が含まれる。ロシアはその後、この行為について謝罪した。「侵入」の回数が増えるに伴い、日本が毎回出動させる軍機の数が減少した。
日本はこの活動の増加の原因について、中国が多くの電子偵察機と哨戒機を手にしており、かつ日本(中国の同地域における最強のライバル国)の情報を多く収集しようとしているためとしている。しかしその主因は、日本と中国の釣魚島(日本名・尖閣諸島)を巡る係争だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月8日