安倍氏が自民党総裁に再選、人材なき日本

安倍氏が自民党総裁に再選、人材なき日本。

タグ: 安倍 総裁 再選

発信時間: 2015-09-09 10:44:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

自民党総裁選は8日に告示され、立候補者は現職の自民党総裁の安倍晋三氏のみとなった。安倍首相は無投票で再選となった。これは不測の事態が生じない限り、任期満了後も首相を続投することを意味する。「環球時報」が伝えた。

日本の世論は安倍首相の無投票再選に不満を漏らしているが、これが何かの効果を生むことはない。

日本には自民党に匹敵する政党がなく、自民党内にも安倍首相の権威を脅かせる人物がいない。日本の次期首相の人選はこうして確定された。手続き上は不備がないが、西側諸国式の民主的な社会にとって、これはやや奇妙である。

なぜなら、安倍首相がそれほどうまくやっているわけではないからだ。彼はせいぜい、日本の政界において「他よりはマシ」な選択肢だ。このような人物が今の日本では敵なしで、自民党内の潜在的な競争者でもしり込みするほどなのだ。日本の政治が彼のために無条件でレッドカーペットを敷いている。これは今の日本に人材がいないからなのだろうか。

ある人はアベノミクスの3本の矢について、次のように評価している。1本目はA、2本目はB、3本目はCにもDにも及ばずEであり、合わせると英語名の「ABE」になる。

安倍首相の外交は非常にシンプルだ。米国にしがみつき、中・韓・露とそれぞれ対立し、距離を置く。これは一国の独立的な外交のタブーだ。安倍政権はこの数年間で、日本の外交戦略の柔軟性を下げ、空間を狭めた。

安倍首相が成立を目指す安保関連法案は、日本国内でも物議をかもしている。これは「改革心に富む」安倍首相の中心的な事業であるが、その実際の意義をひた隠しにしている。これが日本の未来にもたらす不確定性は、確定性を上回るように見える。

安倍首相が日本の政界の覇者になったことは、日本社会全体の迷走を反映している。国家経済・政治が長期的に低迷する中、日本社会には常に正視されにくいものがあり、他人の意見を鵜呑みにしがちだ。一部の簡単な原因を誇張し、深く反省する代わりに浅はかにも不満をぶちまけている。安倍首相は多くの日本人の心理に迎合し、彼らの焦りに合わせている。彼は責任ある為政者ではなく、成功した政治心理学者のようだ。

中国と韓国の多くの一般人は、安倍首相に対して厳しい意見を持っている。しかし中韓と日本の国益には、それほど大きな食い違いはない。安倍政権によって、日本と隣国の関係は数十年来で最悪の時期を迎えている。外交の対立は、かつてない社会間の対立にまで拡大されている。これが中韓にとって何を意味するかはさておき、日本にとっては良いことではないはずだ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月9日

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