日本は国連安保理常任理事国に入るため常に忙しく動いており、最近になり取り組みを強化している。しかも前回と同様、インド、ドイツ、ブラジルの3カ国を抱き込もうとしている。日本メディアによると、日本と3カ国の代表者は、常任理事国入りを巡り協力しているという。
上述した3カ国はまだ反応を示していないが、善意を持って注意を促すべきであろう。通常ならば、数カ国が協力し各自の外交資源を集め、共に力を合わせるならば、勝算は高くなるはずだ。しかし日本の抱き込みはむしろ逆効果である。3カ国は日本に足を引っ張られ、「共存共栄」ではなく「共倒れ」という結果を迎えるばかりだ。なぜなら日本には常任理事国入りの資格がなく、これを実現できないことは間違いないからだ。
国連安保理は「戦勝国クラブ」と呼ばれている。これは世界反ファシズム戦争の勝利の結果だ。安保理が15カ国で構成され、中米ソ英仏の5カ国が常任理事国となったのは歴史の選択であり、戦後の国際レジームを守るため必要だった。
70年の間に大きな変化が生じた。国連が適度な改革を行い、安保理非常任理事国・常任理事国の数を増やす必要が生じており、かつ敗戦国を名簿から外すこともなくなっている。しかし敗戦国は自国が犯した侵略の罪を認め、深く反省し、被害国に心から謝罪し、悔い改め、悪しき過去に別れを告げる必要がある。こうすればドイツのように、国際社会の赦しを得るだろう。これができなければ日本のように、赦しを得ることはなく、ましてや常任理事国入りを果たせるわけがない。