中国国慶節連休の訪日客は過去最高40万人、1000億円を「爆買い」
中国国慶節連休の訪日客は過去最高40万人、1000億円を「爆買い」。
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今年は中国の国慶節連休が日本の繁忙期となり、日本の各デパートはかつてないほどの客入りとなった。国慶節連休中の中国大陸からの海外旅行者のうち、日本を訪れた人が最も多かった。
中国国内でまだ正式に訪日客数が発表されていないなか、日本旅行業協会の理事を務める松井さんはこのほど、取材に対し、10月1～7日の間に中国からの訪日客数が40万人に上ったとの試算を示した。国慶節の訪日客数は春節の水準を初めて超え、過去最高を更新したとしている。
中国からの訪日客による後押しで、国慶節連休に日本の各デパートはこれまでにないほど混雑した。日本のメディアは、中国からの訪日客が大量に買い物をする様子を「爆買い」という新しい言葉で表現している。
東京の松屋銀座では、化粧品売り場を新設し、資生堂など訪日客に人気のあるブランドの販売コーナーを設けた。松屋銀座の店員は、「中国からの観光客がとても多く、店内がかなり混雑したため、日本のお客さんが商品を購入できないこともありました」と説明。松屋銀座では、10月1～6日の免税品販売額が前年同期の2倍に上ったとしている。
また、新宿と池袋も伝統的に華人の集まるエリアだ。JR池袋駅を取り囲むように建つ西武と東武百貨店は、国慶節連休の売上高が軒並み増加。西武のマネージャーは、「今年の国慶節連休は来店者数が春節を上回り、1階の免税カウンターには30メートルの長蛇の列ができて、その6割が中国からの訪日客でした」と話す。同店の売上高は前年同期の2.5倍に上ったという。
日本で10年超にわたりガイドを行う劉芳芳さんは、記者に対し、日本のショッピング環境が改善されており、サービスについては「至れり尽くせり」と説明。「訪日客は中国国内よりも便利にショッピングができます。障害はなにもありません」と答えた。
中国からの訪日客による大量購入で、多くの免税店でマスクや薬などが陳列されると同時に買い占められる現象もみられた。新宿歌舞伎町のあるドラッグストアは、中国のパスポートを持つ訪日客に対し、マスクの購入を1度につき2箱までに制限した。
劉さんは、今年の国慶節連休に中国からの訪日客による消費額が約1000億円に上ったとする日本旅行業協会のデータを紹介している。
日本旅行業協会の松井さんは、今年の国慶節連休は中国からの訪日客数が予想を上回ったと話す。連休前に中国メディアの報道をみて、中国の株式市場が堅調ではなかったため、中国の消費者が財布を引き締め、訪日客も減少するのではないかと心配していたという。日本人の場合、株式市場が軟調な時は消費者が非常に慎重になり、不動産や自動車、海外旅行など出費が比較的大きい消費活動が一般的には影響を受けるため、訪日客が急増したのは想定外だったと説明。「連休前の私たちは心配し過ぎでした。こうした要因は中国からの訪日客の熱意に影響を及ぼさなかったようです」と述べた。
「中国網日本語版（チャイナネット）」 2015年10月10日
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