日本のランドセルが中国に合わない、これは中国製品の市場のチャンスだ。日本のランドセルは「魚」に過ぎず、国内の消費者の需要に合わせた、人に優しい機能的なデザインこそが、中国の製造業が学ぶべき「漁」だ。中国伝媒大学の金雪涛教授(産業経済学)は、「製造メーカーは価格競争のみに頼ってはならない。消費のアップグレードに適応し、生産と消費を分けて考える問題を改善しなければならない。製造メーカーは消費者の需要に関するデータを収集し、消費の新傾向を発掘する。またより多くの生産性サービスを提供し、産業チェーンを延長する。これは我々が長期的に提唱してきた、製造業の規模から質へのモデルチェンジでもある」と指摘した。
消費のアップグレードに対応するためには、技術の他に工業デザインが必要だ。姚氏は、「中国の製造技術は数十年の発展を経て一定の基礎を築いた。しかし製品のマーケティングはさらに差別化を強調する必要がある。差別化を形成するためには、工業デザインを強化する必要がある」と提案した。
日本のランドセルの他に、ウォシュレット、ストッキング、セラミック包丁などの消費者に好まれる商品には、必ず利点がある。中国の製造業はそこから商機を嗅ぎ取り、質を高め、消費者を奪い返さななければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月13日