新興市場の発展が課題に直面する＝国際協力銀行総裁
新興市場の発展が課題に直面する＝国際協力銀行総裁。
タグ： 新興市場 渡邊博史 高齢化社会
「2015北京新興市場フォーラム」が昨日、人民大会堂で開かれた。フォーラムの議題は「中国と新興市場」。日本の渡邊博史・国際協力銀行総裁はフォーラムに出席した際に、新興市場と世界経済が直面している長期的な課題について言及した。渡邊総裁の発言内容は下記の通り。
まず、中国はいかにして経済成長の中で、周辺諸国・地域と良好な関係を維持するべきか。これは労働力の分配という問題に関連する。中国は自給自足が可能であっても、隣国と非常に良好なつながりを維持するべきだ。このような協力は非常に重要だ。
次に、中国はいかに高齢化社会の問題を解消するべきだろうか。一部の先進国、例えば欧州や日本は高齢化社会の問題に直面している。中国は近年になり、ようやく高齢化の問題を迎えた。ゆえにこの課題をいかに解消するかが一つの問題になっている。
それから、中国は高齢化社会の問題を解消するため、力強い経済の基礎が必要だ。そのため政府と地方のコミュニティーは非常に強い経済力を持たなければならない。所得分配、所得の質が非常に重要だ。
政府は医療体制を維持する十分な資金を確保しなければならない。包括的な発展をいかに実現するかが非常に重要だ。中国がこの面で、非常に優れた手本になることに期待する。また環境友好型の業界の発展は、すべての国にとって非常に重要だ。中国はこの面で、優れた手本になることができる。経済成長の維持と環境保護の間のバランスは、その他の経済体にとっても非常に重要だ。
そして最後に非常に重要な問題がある。中国は現在まで、産業化の面で非常に大きな進展を実現した。中国の産業発展は、教科書のような手本だ。多くの国は、異なる発展の道を歩むだろう。これは現在、人とコンピュータ、人とロボットの間に競争が存在しているからだ。経済成長が雇用をもたらすとは限らない。いかにこの両者のバランスをとり、いかに農業とサービス業を発展させるかは、非常に重要な課題だ。
製造業はロボット中心になる。中国がこの問題をいかに解決するかは、その他の国々に対する非常に大きな手本になるだろう。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2015年10月20日
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