日本は中国の高速鉄道の海外輸出の手強いライバルだ。先ほど日本はインドネシアの高速鉄道の入札に敗れ、中国に対して持っていた優越感がくじかれた。高速鉄道の駆け引きに敗れたことについて、日本の国土交通大臣は、日本が一時的な勝利のために技術面の条件を引き下げることはないと、もったいぶった発言をしている。これには日本の技術が依然として先を行っており、中国が技術以外の異常な手段により受注したという意味が込められている。中国の原発が英国に上陸した件についても、日本の論調はまったく一致している。
当然ながら日本のこの「不快感」は、単なる感情的な問題ではなく、実質的な利益に対する焦りから生まれている。2011年に福島原発事故が発生すると、日本社会は原子力エネルギーを極端に恐れ、原発産業が重傷を負った。日本は原発の技術・産業の発展で、苦境に陥った。そこで日本の原発メーカーは目を海外に向け、世界市場に大々的に進出している。トルコなどの黒海沿岸諸国と比べ、豊富な資金を持つ英国は、日本の原発が海外で生計を立てる格好の場だ。
英国政府は、日本が自国の原発建設・開発に参与することを歓迎した。日本は首を長くして待っていた。中国が今回、英国のこのスーパークラスの受注を獲得したことが、日本のすでに弱り切った精神を深く傷つけたことは間違いない。日本の傷心と失望は想像に難くない。日本メディアが罵声を浴びせるのも理解できる。
日本はいちゃもんをつけたところで、中国の原発が欧州進出に成功したという現実をどうすることもできず、真の能力を備えなければならない。他国の正常な国際交流に横槍を入れるより、日本は自国の原発事故をいかに終わらせるかをしっかり検討すべきだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月23日