G20首脳会議に出席したロシアのプーチン大統領と日本の安倍晋三首相が、15日に会談を開いた。双方は両国の領土問題、プーチン大統領の訪日を巡り議論した。世耕弘成官房副長官は、日露双方は「最も適切な時期」にプーチン大統領の訪日を実現することで合意したと述べた。共同通信社は、双方が具体的な日程に触れていないことから、プーチン大統領の年内訪日の可能性がほぼなくなったと分析した。
安倍首相は再任後、プーチン大統領と会談を重ね、個人的な関係を強化することで、日露の領土問題の進展を急いだ。プーチン大統領は当初の予定であれば、昨年すでに訪日しているはずだった。しかしウクライナ危機を受け、日本が米国の立場に追随し、対露制裁実施国に加わったため、訪日が先送りにされた。
日本政府の消息筋は16日、「安倍首相とプーチン大統領がトルコで会談後、日本はプーチン大統領の訪日に関する日程調整に入った。来年上半期に実現する見通しだ」と述べた。日本はロシアのラブロフ外相を招待し、日露外務次官級協議の年内再開を目指し、プーチン大統領の訪日の地ならしをする。
露インテルファクス通信は、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官の発言を引用し、「安倍首相はプーチン大統領の訪日前に訪露する可能性がある。プーチン大統領は会談中に、安倍首相をロシアに招待したが、場所はモスクワではなかった」と報じた。しかし菅義偉官房長官は、安倍首相がロシアに招待されたことを認めず、提案を受けていないと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月22日