日本政府が中国人観光客に友好の手を差し伸ばすと同時に、建設的な中日民間交流活動に横槍を入れるとはどういうわけだろうか?
道義に背き、誠に腹立たしいことだ。シンポジウムは歴史を正視し、平和を共につくることの呼びかけを主旨とする。かつての戦争の記憶は急速に風化しており、戦争の被害者と遺族の証言が被害者にとっても加害者にとっても貴重になっている。主催者側の関係者が、「日本当局のこの間違ったやり方は、歴史を正視し未来を見据えることに尽力する、中日民間交流関係者の気持ちと努力を踏みにじるものだ」と批判した通りだ。
日本のこのやり方は、北東アジアの近隣諸国との関係のわずかな改善の流れに背いている。日本当局は公権濫用を顧みず、歴史を正視しアジアの平和を呼びかける民間フォーラムを妨害している。日本政府は歴史の正視に対して最低限の誠意も持たないのか、侵略戦争の被害者に対して最低限の敬意を持たないのか、アジアの人々の平和の願いに対して最低限の尊重を持たないのか、という疑問を禁じ得ない。
先ほど韓国・ソウルで開かれた中日韓首脳会議において、日本の首脳は再び「歴史を正視する」と表明した。その舌の根も乾かぬうちに、この自分で自分を殴るような「奇妙奇天烈」なことを起こした。日本当局は一時的に被害者の入国を拒否できるかもしれないが、歴史の真実を封じ込めることはできない。日本政府の歴史問題に対するこのような現実逃避の心理状態と度量の狭さは、まことに見下げ果てたものだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月30日