化学兵器禁止条約(CWC)第20回締約国会議が、11月30日にオランダ・ ハーグで開幕した。中国代表団は会期中、中国を侵略した旧日本軍による化学兵器の使用・遺棄に関する写真展を開いた。活き活きとした詳細かつ正確な写真・文字・動画の資料は、旧日本軍が中国侵略戦争中に化学兵器を使用した筆舌に尽くしがたい罪を暴き、全面的かつ系統的に化学兵器遺棄の経緯・危害・処理の進展を示した。
化学兵器禁止機関(OPCW)のウズムジュ事務局長は同日の写真展に出席し、式辞の中で「OPCWは中国がこの展示会を催し、人々に旧日本軍遺棄化学兵器の現実的な危害、処理の緊急性を深く理解させたことに感謝する。私は南京やハルバ嶺などの、化学兵器処理施設を視察し、旧日本軍遺棄化学兵器が中国人の生命と財産、環境安全の危害となっているのを目の当たりにした。OPCWは関連メカニズムを通じ、中国国内の旧日本軍遺棄化学兵器を一日も早く処理するため努力する」と述べた。
OPCWの中国常駐代表である陳旭氏は、展示会の除幕式を執り行った。陳氏は、「今年は化学兵器の初の大規模使用から100周年であり、中国人民抗日戦争勝利70周年でもある。中国がこの時期に旧日本軍遺棄化学兵器写真展を開くことには、並々ならぬ意義がある」と指摘した。