陳氏は、「中国を侵略した日本軍は70年前、化学兵器を思いのままに使用し、中国の軍人・一般人の多くの死傷者を出した。70年後、旧日本軍遺棄化学兵器は依然として、中国人の生命と財産、生態環境の安全を損ね続けている。中国は18省・直轄市の90数カ所で旧日本軍遺棄化学兵器を発見している。現在まで発見されているうち最大の埋蔵点は、吉林省ハルバ嶺で、約33万発が埋められている。だが現在まで安全に回収されたのは5万発余り、処理されたのは約3万8000発のみで、全体量との間にまだ非常に大きな開きがある。日本側が埋蔵に関する情報を提供していないため、多くの旧日本軍遺棄化学兵器の発見は単なる偶然で、人員の死傷と環境汚染が生じている。この点から論じると、旧日本軍遺棄化学兵器の危害は、化学兵器の倉庫保管を大きく上回る」と強調した。
陳氏は、「旧日本軍遺棄化学兵器の処理は、CWCによって厳格に規定されている。これは日本が尽くすべき国際的な義務だ。中国は処理の進捗の遅れに厳重な関心を表しており、取り組みを拡大し、進捗を早め、一日も早く中国人の浄土を返還するよう日本に促している」と述べた。
締約国会議の各国の代表者が同日、展示会を見学した。多くの見学者は、国際社会が日本の中国における化学兵器の使用・遺棄という事実と真相を知る一助になると評価した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月1日