読売新聞によると、日本の若宮健嗣防衛副大臣は11月26日、沖縄県の石垣市役所で中山義隆市長と会談し、石垣島への配備を検討している陸上自衛隊の部隊について説明し、了承を得た。
防衛省は、警備部隊、地対空・地対艦ミサイルの部隊を配備し、隊員は500-600人規模となると説明した。配備の候補地は石垣島。
中国の空軍専門家の王明志氏によると、石垣島は沖縄よりも釣魚島(日本名・尖閣諸島)に近く、石垣島と沖縄の間には宮古島もある。宮古島と沖縄の間の宮古海峡は広い公海で、中国にとっては艦船と航空機が第一列島線を通過し西太平洋に入るための重要な航路でもある。日本は現在、石垣島に対艦ミサイル、早期警戒設備、防空ミサイルを配備しようとしている。これは釣魚島の有事の際に陸上自衛隊を迅速に投入し、石垣島を陸上前線基地にすることが狙いだ。
王氏によると、陸上自衛隊は海兵隊に似た特殊部隊に変化しつつあり、離島管理任務を遂行しようとしている。日本は将来的に石垣島に対艦ミサイルを配備し、石垣島と宮古島の間の航路を封鎖する。さらに早期警戒設備と地対空ミサイルを配備し、同地域の空域を管制しようとしている。
軍事専門家の李莉氏によると、日本は多くの侵攻能力を南西諸島方面に移転している。その最西端の与那国島は台湾から110キロしか離れていない。日本は昨年7月より、与那国島でレーダー基地の建設を開始し、200-300人規模の部隊の配備を計画している。石垣島も台湾から270キロしか離れていない。李氏は、「日本は台湾周辺に駒を配置しているが、これは釣魚島に向けた配備でもあり、かつそのほとんどが航路を巡り展開される。日本は今後、対艦ミサイルを配備し宮古海峡の全面的な封鎖を実現する。日本の南西方面の侵攻能力が強化されていることが分かる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月2日