(3)文全体の構文の指摘例
①主述述語文の訳し方:“AはBが~だ”。例:“她个子高”「彼女は背が高い」
②「主語+介詞構造+“的”+名詞」の訳仕方
まず介詞構造を訳し、次に主語に「の」を付けて名詞に係る。
例:“铁路对改善生活的意义”「生活の改善に対する鉄道の意義」
③接続詞“而”はつなぐ作用だけなので、日訳する時は、逆接なら、「であるが」といった逆接を示す訳語にしなければならない。
④後ろから前へと訳したほうがいい場合もある構造。
○[“有”+名詞+名詞の係る動詞性修飾語]の構文
例“有权干涉别国”「他国に干渉する権利がある」
○前を受ける“以”
例“~、以进行…”:「…するために~する」
(4)その他の注意例
①中国語は接続詞をなるべく省きたがるが、日本語は接続詞をなるべく入れてスムーズにしないとだめ。
②中国人は、①の影響で、すぐピリオドを打ちたがるが、日本語は繋げた方がいい場合が多い。
③中国語の数量詞や指示代名詞は、単語に修飾語があると、その先頭に置くが、日訳する時は、先に修飾語を訳さないと、数量詞や指示代名詞が、修飾部分にある別の名詞に係る可能性が出て、誤解につながる。