元慰安婦、日韓の合意は「外交的な談合」

元慰安婦、日韓の合意は「外交的な談合」。

タグ: 元慰安婦 日韓 合意

発信時間: 2015-12-31 15:06:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

韓国外交部第一次官(副部長)の林聖男氏は29日、ソウルで一部の元従軍慰安婦と会談し、韓国と日本が前日、慰安婦問題解決に向け合意に達した件について理解を求めた。

元慰安婦支援団体は合意後、直ちにこれを批判した。これは被害者と韓国人の期待に背く「外交的な談合」であり、日本は正式に謝罪しておらず、法的責任を負っていないというのだ。

支援団体が設立した「ナヌムの家」において、元慰安婦は林氏の前で強く抗議した。

李容洙さん(88)は、「あんたは何人だ?あんたが日本人と協議しただなんて言わんでおくれ」と大声で述べた。

元慰安婦の金福童さん(89)は、「政府は被害者と少しも相談せずに日本側と協議した。安倍晋三首相は日本政府の法的責任を認めず、メディアの前で正式に謝罪しておらず、岸田文雄外相が代読しただけだ」と述べた。

元慰安婦は、「問題は解決していない。私たちはこんな結末を見るために長年戦ってきたわけではない」と訴えた。

林氏は、韓国政府の最大の目標は、元慰安婦が亡くなる前に名誉と尊厳を取り戻すことだと説明した。韓国の生存中の元慰安婦は46人で、いずれも高齢だ。

林氏によると、韓国政府が事前に元慰安婦と相談しなかったのは、協議の成功を保証するためだった。林氏は3日間も眠っておらず、協議の際には常に被害者のことを考えていたという。

岸田外相と韓国外交部の尹炳世長官は28日、慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的」に解決するための計画を発表した。韓国の元慰安婦を支援する6団体はその後声明を発表し、この合意は小さな利益のために大きな損失を招く「屈辱的外交」と批判した。また韓国政府が今後、国連などの国際的な場において、慰安婦問題で日本を批判しないと約束したことに反対した。

李さんは、「長年に渡り大声で呼びかけてきたのは、日本政府の法に基づく賠償を得るためであり、お恵みを与えるような補償ではない。私たちは金がないから訴えているのではない。罪を犯したならば、正式に賠償するべきだ」と述べた。

29日付中央日報は社説の中で、両国の慰安婦問題解決に向けた努力は評価するべきで、合意を歓迎するとした。しかし同時に、「韓国政府は問題が最終的かつ不可逆的に解決されたと宣言し、慰安婦少女像の撤去に関する事項を処理し、国際社会で批判の応酬を避けると日本に約束した。これらの約束、特に3点目は物議を醸す危険な事項であり、自ら首を絞めるようなものだ」と指摘した。

社説は、「日本が口先だけで心からのお詫びと反省を表明しながら、実際には慰安婦の強制性という事実の否定を続ければ、今回の合意はちり紙に過ぎなくなる。日本側の誠意は、慰安婦問題を始めとする韓日歴史問題を解決する鍵である。これは異論の余地なき事実だ」と締めくくった。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年12月31日

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