「一帯一路」と日本、対抗か参与か

「一帯一路」と日本、対抗か参与か。

タグ: 一帯一路 日本

発信時間: 2016-01-07 14:06:31 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

(五)最も懐疑的な態度を持っているのは日本だ。これは主に日本の政界の、一帯一路の建設に関する議論・言論・主張によって示されている。全体的に見て、信用はしないが余地を残している。この懐疑的な態度は、経済政策、政治・外交、軍事の面で示されている。

(六)将来的にAIIBに加入し、一帯一路の建設に参与する可能性が最も高いのも日本だ。だがその時期は、一帯一路の建設の成果に左右される。個人的には、日本が加わる可能性は高いと判断している。これは中国の一帯一路の建設推進の決意だけではなく、日本が中国と競争を展開する際に、地政学的にも、労働力・資金力・物的資源の面でも優位性を持たないからだ。また日本人はシルクロードの文化と歴史に想いを寄せている。。

日本の一帯一路に対する態度は、単純な反発・対抗や不信感ではない。日本は利益最大化の準備を整えている。まず一帯一路のインフラ整備で中国と「生死を賭けた戦い」を展開し、企業の発展に向け市場を切り拓いている。次に競争者としての立場を利用し相手を欺き、一帯一路の建設を刺激している。当然ながらこれは挑発と呼んでもいい。ただ第三者から見ると、これは一帯一路のエリアに、有益な「競争枠組み」を導入・形成している。それから日本は中国を、販路拡大の先遣隊、案内人としている。分かりやすく言えば先に中国に毒味させようというわけだ。日本はその過程において、中国と周辺諸国・地域のFTAを利用するか、もしくは中日韓FTAに直接参与することで、裏の目的を達成する。中国との競争に結果が出るか、中国が販路を切り拓いてから、戦略を調整するのだ。これは日本が3年ぶりに中日韓首脳会談を再開させた重要な原因だ。

日本の一帯一路への対策は中国に対して、建設中に多くの点に注意すべきことを教えている。まず中国は一帯一路の提唱者であり、言行を一致させなければならない。中国は一帯一路の建設を推進するなか、「インフラ整備を強化し、相互接続を促進する」という自ら高く掲げた旗とスローガンを忘れてはならない。これは周辺諸国が望むことであるが、この市場が必ずしも中国のものになるとは限らない。彼らが注目しているのは特定の国の資本ではなく、結果そのものだ。そのため我々が企業間の商的競争を国家の意志というレベルまで高めようとするならば、その本心が疑われる。相互接続を促進するのならば、そのため努力するのは当然のことだからだ。次に、日本の手法と上述した認識に基づき、中国は日本企業の投資拡大を奨励し、圧力を分担させることができる。道ができれば、誰でも歩くことができる。我々は日本が先遣隊や案内人になることに期待しないが、日本が参与し中国の資金面の負担を軽減し、建設を加速するならば願ってもないことだ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月7日

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