英国紙「フィナンシャル・タイムズ」(電子版)が伝えたところによると、日本各地で紙おむつの購入制限を設ける店が増えている。中国人観光客の「爆買い」需要に追い付かず、顧客1人につき購入できる個数を1点のみに制限。花王のメリーズや大王製紙のグーンなど、高品質で柔らかい日本の紙おむつは中国で絶大な人気を誇っている。
アジア市場で紙おむつの年間売上高は120億米ドルに上る。投資家らは人口統計学などの手法を用いて、この巨大な市場を解析。CLSA証券の予測では、2030年までにアジアの紙おむつ市場規模が450億米ドルに達するという。
比較的豊かの社会で高齢化が進むと、紙おむつの販売量に成人向け製品が占める割合は徐々に高まる。ただ、短期的には、アジアで増え続ける中間層とその子どもが需要の拡大をけん引するとみられる。