CLSA証券やユーロモニター・インターナショナルのデータによれば、中間層規模と同地域の紙おむつ消費量は密接な関係がある。インドネシアで3才以下の乳幼児の紙おむつ使用量は1人あたり月間8枚。5年前にこの需要は現在のわずか4分の1だったという。
一方、中国で乳幼児1人あたりの紙おむつ使用枚数は、5年前の月間21枚から昨年は39枚へ大幅増。花王製の紙おむつは中国のインターネットでも高く評価されている。その人気ぶりは時代の流れを物語る。1人つき1点のみという購入制限を設定する動きは、中国人観光客が殺到する東京の銀座などにとどまらず、日本各地のスーパーマーケットに拡大。購入制限をすでに1年以上実施している店舗もあり、出生率が世界でもっとも低いこの国で起きた「奇妙な現象」とも言える。
花王は日本の工場で紙おむつを増産。また、中国向けインターネット通販の管理強化を図っている。しかし、品薄の状態は解消されていない。紙おむつ製造技術の複雑化もあり、受注から納品までの期間も以前より長くなっているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月18日