安倍氏がプーチン氏をG7に招待、狙いは中国けん制か?

安倍氏がプーチン氏をG7に招待、狙いは中国けん制か?。

タグ: G7サミット,ロシア,北方四島

発信時間: 2016-01-26 11:09:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

今年の先進7カ国首脳会談(G7サミット)は、日本で開催される。安倍首相は1月16日に英国人記者のインタビューに応じた際に、ロシアの旧G8復帰への期待感を示した。これは安倍首相がプーチン大統領に出した、間接的な招待だ。10日が過ぎたが、ロシア側に反応は見られない。

プーチン大統領は、この招待が日本独自の主張なのか、その他の6カ国との意思疎通があったのかを知りたいに違いない。前者ならば、それは役に立たない空手形であり、後者ならばプーチン大統領はその経緯を知りたいと思うだろう。ロシアがG8の議長国となった2014年、西側7カ国はウクライナ危機によりソチG8への出席を拒否した。7カ国はさらにブリュッセルでG7サミットを開き、ロシアをG8から追放した。これをプーチン大統領が忘れたはずがない。

仮に西側諸国がある狙いから、ロシアをG8に復帰させようという意志を示したとしても、プーチン大統領が快諾するとは限らない。ロシアにとって、G8の18年間は、振り返りたくもない屈辱の歳月だった。ロシアは補欠扱いされ、平等なメンバーとはされなかった。西側諸国にとって、ロシアは「経済的な資格を持たず、民主や人権で基準を満たさず、重大な国際問題で協調しない」という3つの短所を持つ。また7カ国は何かあるとすぐに「追放」で脅迫する。プーチン大統領はロシアにメリットをもたらさず、侮辱され制限を受けるだけの集団に対して、とっくに興味を失っている。プーチン大統領が2012年のG8首脳会談(キャンプ・デービッド)に欠席し、南アフリカのBRICS首脳会談に出席したことがその証拠だ。

安倍首相はロシアのG8における屈辱的な立場、プーチン大統領と西側首脳のわだかまりを理解していながら、このような「招待」を出した。安倍首相は6カ国と別の方針をとり、プーチン大統領に歩み寄り、事のついでに親しみを示すことで大きな見返りを手にしようとしている。安倍首相が現在目指しているのは、プーチン大統領の訪日、プーチン大統領との会談だ。安倍首相は2013年に2回訪露し、2年内にプーチン大統領と北方四島(ロシア名・南クリル諸島)および経済協力について5回会談した。その「楽観的な見通し」は、日本メディアによって大げさに報じられた。しかしウクライナ危機後、日本がロシアの制裁に加入したことで会談が途絶え、決定していたプーチン大統領の訪日も延期された。安倍首相はこの「未完成の工事」に再着手しようとしている。安倍首相は大きな野望を抱き、北方四島問題の解決を任期内の重要な取り組み内容としている。安倍首相は会談の中で、日露平和条約の締結について話し合い、両国の戦争状態を終わらせようとしている。またロシアからのエネルギー供給の確保について協議しようとしている。

ロシアに友好的な姿勢を示す安倍首相のもう一つの目的は、中国とロシアの切り離しであり、さらにはロシアを利用し中国をけん制しようと妄想している。安倍首相はこれにより、隣国と対立し孤立する外交面のイメージを払拭し、不満を抱く国民をなだめようとしている。

当然ながら、これは安倍首相の独りよがりに過ぎない。安倍首相にロシアと利益の取引をする資格と能力などがあるだろうか。ロシアは当然ながら、関係改善のためには対露制裁を停止し、独自の外交政策を貫き、原則もなく米国に追随しないよう求めることだろう。これだけでも安倍首相はお手上げになり、狙いも空振りに終わることだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月26日

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