財務省が25日に発表した2015年の貿易統計速報(通関ベース)によると、対中輸出額は前年比1.1%減となり、3年ぶりに減少した。日本政府は円安による輸出企業の業績好転を、経済回復の主な原動力としているが、日本経済は最大の貿易相手国である中国の経済から影響を受けそうだ。共同通信社が25日に伝えた。
日本の2015年の輸出総額は3.5%増の75兆6316億円、うち中国向けは13兆2292億円。スマートフォンの部品の輸出が伸びたが、排気量2000−3000ccの自動車および自動車部品の輸出が減少した。中国の高所得層の消費にも、停滞が見られるようだ。
同時に発表された2015年12月の貿易収支によると、対中輸出額は前年同月比で8.6%減の1兆1571億円となり、5ヶ月連続で減少した。
麻生太郎財務相はさきほど中国経済について、「設備の余剰などが背景としてあり、整理には時間が必要だ。対中輸出の低迷が続けば、政府は経済回復の方針変更を迫られるかもしれない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月26日