国際日本文化研究センターの小松和彦所長は、「グローバル時代の日本学-その現在と未来を考える」という基調講演の中で、「21世紀に入り、日本の歴史的、社会的背景を探るというかつての研究視点が後景に退き、かわりにアニメ、コミックなどのグローバルに展開する日本の大衆・庶民文化に関心が集まってきています」と、「妖怪」研究の事業実績を振り返りながら、「大衆文化の通時的・国際的研究による日本像の創出」を立ち上げ、さまざまな事業を展開する計画を明らかにした。
その後に行われたネパルディスカッションにおいて、研究者たちは小松所長の講演について討論を繰り広げ、今後の日本研究の方向・方法を探った。