国務院新聞弁公室は23日に記者会見を開いた。中国商務部の高虎城部長は、2015年の商務発展状況を報告した。高部長の発言内容は下記の通り。
中日韓自由貿易協定(FTA)の交渉は、いくつかの分野の形式について、ほぼコンセンサスを形成している。形式と文書の交渉で残されている問題を早期解決し、一日も早く実質的な交渉に入ることを目指す。
中国は中日韓FTAの交渉を高度に重視している。昨年すでに中韓FTAに調印し、発効しており、さらに2回の減税を行った。最近の税関のデータを見ると、FTAはスムーズに発効している。中日韓FTA交渉は、3カ国の努力により、積極的な進展を実現した。いくつかの分野の形式について、ほぼコンセンサスを形成している。形式と文書の交渉で残されている問題を早期解決し、一日も早く実質的な交渉に入ることを目指す。
中日韓FTAの交渉の原動力は、3カ国の経済面の相互補完性にかかっている。3カ国が形式の交渉の中で示している意向、初歩的な検討からすると、市場の相互開放が低水準のFTAになることはない。中韓・中豪FTAの交渉において、中国は投資・サービス貿易の高水準の規則を受け入れた。中日韓FTAの交渉担当者のうち、実質的な交渉に入る前に、水準が低い、もしくは高いと発言する者はいない。このような観点や結論はまだ出ていない。
中国は第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)において、世界を見据える高標準の自由貿易区ネットワークを形成するとした。ゆえに中日韓FTAはこの方向を目指し、3カ国の経済・社会の発展の需要、3カ国の国民の利益と合致する、全面的・開放的・高水準のFTAを締結する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月24日