訪日中国人客が増加を続け、日本の訪中旅行市場の低迷が続くなか、中日の数百人の観光業界関係者が22日に集い、日本の訪中旅行市場の迅速な開拓について議論した。
この「中国の旅行新時代における観光コンテンツ・商品開発」をテーマとするフォーラムにおいて、日本観光業界の多くの関係者は、日本の訪中旅行市場が低迷を続けた過去3年間において、中国国内の旅行環境に大きな変化が生じたことを理解した。高速鉄道、高速道路、航空便、高級ホテル、衛生的な公衆トイレといったハード面、それから観光サービス、ルート設定といったソフト面のアップグレードなど、中国は驚きの高度成長を遂げている。中国が旅行新時代という理想的な局面を迎えたのとは対照的に、日本全体の海外旅行市場が低迷と縮小を続け、懸念されている。日本の観光業界が海外旅行という事業を再興する上で、訪中旅行市場の再興が重要になる。
一部の出席者は、中国経済が高度成長し、旅行環境に急変が生じる現在、日本の業界関係者は従来の訪中ツアーの古い考えにこだわるべきではないと判断した。新たな可能性をつかみ、ツアーのアップグレードと更新に取り組み、若い世代の観光客を引き付けることを重視しなければならない。
多くの出席者はまた、この3年間で、中日間の増便(約130万座席分)といった有利な条件が備わったと指摘した。訪中旅行の構成の変化を分析すると、旅行会社によるツアーの低迷が最も深刻で、個人旅行に成長が見られる。これは観光業界にまだ開拓の余地が残されていることを証明した。
中国国家観光局日本駐在事務所の代表者である羅玉泉氏はフォーラムで、「訪中日本人客が減少したこの数年間で、中国の観光市場には驚くべき変化が生じた。海外を訪れる中国人客は昨年、1億人を突破した。また日本の観光業者やメディアは、中国の現在の旅行環境、ハード面の条件の急速な改善と発展の宣伝に力を入れるべきだ。また日本の観光業界には、今回のシンポジウムを通じて、再び訪中旅行市場を切り拓くチャンスが訪れていることを認識してもらいたい」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月24日