ケリー氏の広島訪問、オバマ氏訪問の試金石に

ケリー氏の広島訪問、オバマ氏訪問の試金石に。

タグ: 広島,G7

発信時間: 2016-04-12 14:40:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国のジョン・ケリー国務長官は11日、日本の広島で開かれた主要7カ国(G7)外相会合の会期中に広島平和記念公園を訪問し、過去70数年間で同公園を訪問した最も高位の米政府関係者となった。

日本は現在、原爆を投下された唯一の国だ。侵略戦争を発動した日本の早期降伏を促すため、米軍は1945年8月6日に広島に原爆を投下した。日本政府の統計によると、原爆の直接的な死者は14万人で、爆発と放射線による死者は24万人以上にのぼる。

ケリー長官の訪問前、一部メディアは長官が米政府を代表し、第二次大戦中に原爆を広島に投下したことについて、日本側に謝罪すると予測していた。米国はこれをはっきりと否定した。

ケリー長官は広島平和記念公園を訪問した際に、芳名録に「世界中の誰もがこの平和記念の地の力を見て感じるべきだ。核兵器の脅威を終わらせるというわれわれの責務だけでなく、戦争を避けるために改めてあらゆる努力をすべきだということを思い起こさせてくれるからだ」と記帳した。

議事日程によると、米国のバラク・オバマ大統領は5月、三重県伊勢志摩でG7サミットに出席する。ケリー長官の広島訪問は、オバマ大統領による広島初訪問の試金石になるとされている。

米国の関係者は先ほど、オバマ大統領には先月の歴史的なキューバ訪問のような論争を呼ぶ決定を下す意向があると表明したが、米政府が最終決定に至っていないことを強調した。

日本政府はこれまで、オバマ大統領の任期内の広島もしくは長崎の訪問を働きかけてきたが、米政府はこれが国内で敏感な問題とされているため、慎重に反応を示していた。米国の高官も、広島や長崎など、政治的に敏感な場所の訪問を極力回避していた。

AFP通信は、「日本は唯一の被爆国として、原爆の被害者としての立場を強調している。米国では現在も、日本は第二次大戦の加害国の一つであり、真珠湾を奇襲したこともあるため、日本への原爆投下はやむなきことだった。これは第二次大戦の終戦を早め、多くの命を救うことにつながったとされている」と報じた。

一部メディアはさらに、オバマ大統領が来年の年初に任期満了となるが、広島訪問による政治的な「レガシー作り」を目指すならば、原爆投下について正式に謝罪しなくても、一部メディアから別の形式による謝罪とみなされる可能性があるとしている。これはオバマ大統領の決定を難しくしている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月12日

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