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日中面白異文化考 料理のメニュー

日中面白異文化考 料理のメニュー。

タグ: 日中面白異文化考 三潴 正道

発信時間: 2016-04-11 16:37:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

  麗澤大学特任教授 三潴 正道

 

  話は料理のメニューに

 

 「中華料理のメニューって本当にわかりにくいわ」

 「そうでもないよ。材料、切り方、調理方法、調味料などが分かりやすく書いてある」

 「材料で思い出したけど、この間行ったお店に“下水湯”って書いてあったの!」

「あー、美味しいよね」

「“湯”がスープだってことはわかるけど、“下水”を誰が飲むの?」

「ははっ、“下水”はブタなんかの内臓の事だよ」

「えっ、そうなの!じゃあ、もつ鍋みたいなものね」

「広東に行くと“竜虎”って書いてある。何の事だかわかる?」

「それ知ってる!ヘビとネコでしょ」

「その通り。広東人は何でも食べるからね」

「イヌの肉も食べるんでしょ?」

「地方色があるよ。日本人がクジラにこだわるように、食文化として考えるかだ」

「メニューで調理方法が分かるの?」

「そう、蒸したりあぶったり煮たり……。“爆香”ってわかる?」

「爆発的香り?」

「ネギ、ショウガ、ニンニク、花胡椒などと熱い油でいい香りを出すんだ」

「あっ、お肉やお魚でよく見かけるわね」

「あれは本当にうまいよね。やばい!よだれが出そうだ」

「味付けも分かるのね」

「うん、醤油で煮込めば“紅焼”、塩ゆでだったら“白焼”だ」

「他にメニューでわかることって?」

「切りかただね。“丁”は賽の目切りだし、“”は細切りのこと」

「そう言えば、“”も細いって意味でしょ」

「難しいことをよく知ってるね」

「お母さんに教わったの。日本ではよくお味噌汁に大根の千切りを入れるわ」

「それで?」

「その味噌汁を“千六本”ていうんだけれど、語源は“纖蘿蔔”なんですって」

「そうか。発音が“シエンルオポ”だものね。よく似ている!」

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年4月11日

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