「待機児童問題」に関するネットの文章が先ごろ、日本社会で大きな話題となった。文章を書いたのは日本の主婦だ。それによると、子供を保育園に入れることができず、仕事を辞めざるを得なくなったという。厚生労働大臣の塩崎泰久氏は、この文章を支持する2万8000人の市民の署名を受け取り、実態調査を行うとの表明を強いられた。
「待機児童」とは、保育園に入る年齢になった子供が様々な理由で入園を断られ、自宅待機するしかない状態を指す。2015年、日本には2万3000人の子供が保育園に入れない状態にあり、潜在的な待機児童は6万人に上る。日本は保育所とその先生の不足が深刻化している。
日本は保育所に対する耐震や避難などの安全要求がとても高く、それが新しい保育所の建設を困難にしている。新しい計画を立てても、周囲の住民から騒音に関する苦情がでて頓挫することもしばしばである。
保育士の就業数も非常に足りない上に、離職率も高い。統計によると、日本の保育士は約40万人だが、保育士の資格を持ちながら保育士をしていない潜在的保育士は70万人以上いる。厚生労働者の調査によると、日本の私立託児所の保育士の離職率は12%だという。