日本メディアの報道によると、九州の熊本県で14日夜から15日未明にかけて、最大マグニチュード6.5の強い地震と余震が発生した。熊本県警は15日未明、建物の倒壊などにより9人が死亡したと発表した。
県によると、午前5時まで県内の負傷者は765人に達し、うち53人が重傷。県内の約500カ所で、約4万4400人が避難している。
熊本県警と現地の消防当局は、被災者の救助を続けると同時に、被災状況の確認を急ピッチで進めている。日本政府は松本文明内閣府副大臣をトップとする政府の調査団を派遣し、救助を強化している。
九州旅客鉄道株式会社(JR九州)は15日の始発より、九州新幹線の全区間の運行を一時停止している。西日本高速道路によると、九州高速道路の熊本県内の区間で、亀裂と陥没が確認されている。
今回の地震は14日夜9時に発生した。九州中部を中心とする西日本の広い範囲で強い揺れが生じ、最大で震度7に達した。15日未明まで、余震と思われる強い揺れが何度も発生した。
菅義偉官房長官によると、熊本県の地震により複数の家屋が倒壊しており、安倍首相からは早急に被害状況を把握するよう指示されたという。
日本時間14日深夜に、地震を受け緊急で開かれた記者会見において、菅長官は安倍首相から▽早急に被害状況を把握すること▽地方自治体とも緊密に連携し、政府一体となって災害応急対策に全力で取り組むこと▽国民に避難や被害などに関する情報提供を適時的確に行うこと――との指示があったことを明らかにした。
熊本県は政府に、陸上自衛隊の救助要請を出している。
日本の気象庁によると、今回の地震で津波の恐れはない。一部地域では小範囲の停電が生じているが、現地の原子力発電所は「安全」に稼働中だ。
日本国内で震度7の地震が発生するのは2011年の東日本大震災ぶりで、九州での震度7観測は今回が初。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月15日