オバマ氏を広島に招待、日本の目的は?

オバマ氏を広島に招待、日本の目的は?。

タグ: G7,オバマ,被爆地

発信時間: 2016-04-14 15:35:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国のオバマ大統領は5月下旬に訪日し、三重県伊勢島で開かれる主要7カ国(G7)サミットに出席する。メディアの報道によると、日本はロビー活動を強化し、オバマ大統領の被爆地・広島訪問を促している。

オバマ大統領は就任後、2009年、10年、14年に訪日している。日本側は訪日前、オバマ大統領の被爆地訪問を呼びかけてきたが、実現されることはなかった。

日本の当局者はオバマ大統領に被爆地訪問を呼びかける理由について、「オバマ大統領は就任後、核軍縮と核のない世界を提唱している。オバマ大統領が広島か長崎を訪問し、核攻撃の実際の影響を直視すれば、人々に核兵器の恐るべき結果を理解させ、世界の核軍縮を推進することにつながる」と説明した。

日本関連ニュースを長年報じてきたベテラン記者の陳言氏は、「日本政府はこのような立派な理由を口にしながら、実際にはオバマ大統領の広島訪問を利用し、自国を真の戦争被害者とすることで、戦争の発動者および侵略者としてのイメージを薄れさせようとしている」と話した。

陳氏は、「日本はさらに、中国の核軍縮と核兵器の情報公開を求めようとしている。日本は表向きには、オバマ大統領の核のない世界という提案を支持しているが、裏では別の動きを見せている。日本は先ほど核兵器も武器であり、日本憲法はこの武器の使用を禁じていないとした。これは核兵器の製造に向けた、法律レベルの準備だ」と述べた。

陳氏はまた、「日本は国内外に約48トンの敏感な核燃料プルトニウムを備蓄しており、発電などの平和目的と説明していた。しかし福島原発事故後に発電の可能性がなくなっても、日本は放棄を宣言しておらず、この問題をひた隠しにしている」と指摘した。

中国社会科学院米国研究所研究員補佐の刁大明氏は、「オバマ大統領が広島訪問を決定すれば、それはこれまで提唱してきた核のない世界を主張し、核軍縮の談話を発表するためだ。米国は歴史上、核攻撃を行った唯一の国だ。オバマ大統領は米国首脳として被爆地を訪問し、核軍縮に関する発言をすれば、核のない世界という提案の決意を示すことができる。しかし訪問は実質的な意義よりも象徴的な意義の方が大きく、一種の宣誓に留まる」と分析した。

刁氏は、「このやり方は、オバマ大統領の外交の、理想主義的な一面に完全に合致する。就任後にエジプトを訪問し、アラブ世界向けにカイロ演説を発表したのとまったく同じだ」と述べた。

米国メディアは、オバマ大統領が広島訪問でジレンマに陥ると報じている。米日同盟関係の強化、核のない世界の推進を考える際に、国内で主流の民意を無視できない。

世論調査によると、米国人の大多数は原爆投下が終戦を早め、多くの命を救ったと考えている。オバマ大統領が広島を訪問すれば、「謝罪」と判断される可能性がある。

刁氏は、「広島を訪問したとしても、オバマ大統領は推測されているような謝罪をすることはない。これは当時の政府が戦局に基づき下した決定であり、重大な歴史的意義を持つからだ。オバマ大統領は核軍縮という見地から、核兵器が人々に被害をもたらしたことに遺憾の意を表するに留まるだろう」と予想した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月14日

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