20日付読売新聞によると、日本の岸田文雄外相が29日に訪中し、30日に王毅外相と会談する方向で調整に入った。日本メディアはこれまで、安倍政権の南中国海問題に関するやり方への不満から、中国が岸田外相の今春の訪中を拒否したと伝えていた。
読売新聞は、「朝鮮が今年1月に核実験を行ってから、初の日中外相会談となる。国連安全保障理事会の制裁決議の着実な履行について意見交換するほか、南中国海での中国の島礁建設なども取り上げられるとみられる。日中韓首脳会談に向けた調整や、日中ハイレベル経済対話の開催についても協議する見通しだ」と報じた。
中国社会科学院日本研究所対外関係研究室長の呂耀東氏は、「これは日本メディアが報じているだけで、中日政府が言及していないことから、情報を裏付けることはできない」と述べた。
岸田外相が訪中した場合、中日関係にどのような影響が及ぶだろうか?外交学院教授の周永生氏は、「双方は調整や交流により探りを入れることになるが、両国の相互不信任の現状が、岸田外相の一度の訪中で変わることはないだろう。日本は、自国の立場と利益を貫きながら、外交の交流を避けないという方針を続けてきた。日本側は両国関係を改善しなければならないと発言しており、言行不一致だ。日本は誠意を見せなければならない」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月21日