熊本県で先日、大地震が発生した。地震発生時、陝西省文物局の主催、陝西省文物交流センターの協力による特別展「始皇帝と大兵馬俑」が九州・福岡県太宰府市にある九州国立博物館で行われていた。陝西省文物交流センターによると、展示会は停止したが、120点の文物は地震の被害に遭っていないという。
九州での地震発生後、陝西省文物局と陝西省文物交流センターは地震状況に関心を寄せ、すぐに日本の主催機関である東京国立博物館とNHKに連絡を取った。日本側の報告によると、地震発生後すぐに文物専門家に120点の文物の安全状況を確認させ、展示品は全て問題なく、10点の兵馬俑も無事であることがわかった。
省文物交流センターの担当者によると、地震直後に連絡したとき、日本側は今回の地震は震度は大きかったが展示会場の九州国立博物館がある福岡県太宰府市で大きな揺れはなかったと説明。また、九州国立博物館の建築構造は耐震性に優れており、展示品は影響を受けないとした。
特別展「始皇帝と大兵馬俑」は1年間で日本の3ヶ所を回り、最初の会場は東京国立博物館で48万人が来館した。九州は2ヶ所目で、3月15日に一般公開され、6月12日に閉幕する予定だった。その後、最後の場所となる大阪の国立国際美術館で開催される。地震の影響により、6月12日に閉幕する予定だった九州での展示会は4月12日に停止した。
省文物交流センターは、地震が短期間で収まらなければ、状況を見てこれらの貴重な文物を中国に戻す可能性もあるとした。同センターは日本側に予防措置を促し、文物の損壊防止に努めていく。日本側は、中国側の提案と意見を受け入れ、文物の安全を最優先し、安全を保証する措置をとるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月23日