張さん一家(4人)は訪日ツアー旅行で、免税店に連れてこられた。張さんは薬品をうたう健康食品を、91万円で購入した。その後ネット上で悪評を目にし、返品しようと思ったがガイドに無理やり阻まれた。台湾メディア「聯合新聞網」が4日、伝えた。
張さんが購入したナットウキナーゼや酵素などの製品には、生産地が記されているが、工場は存在しないという。
関西華文時報の黒瀬道子社長は、「日本には中国大陸客向けに生産された多くの製品がある。関連部門の許可を得て流通しているはずだが、品質が最高とは限らない。同じ製品でも、免税店と一般的な店舗の価格差は倍以上になることもある」と話した。
NHKの番組によると、一部の免税店の価格はむしろ高額となっている。これは店側、旅行会社、ガイドの取り分があるためで、ガイドの取り分は最高25%に達する。番組はある健康食品を例とし、1粒平均11円の商品が、このような免税店では5倍以上の69円になると紹介した。
中国駐日本国大使館は2014年下半期より、免税店で騙されたという観光客の苦情の電話を受け続けている。大使館は微信(スマホ向けインスタントメッセンジャー)を使い、高額の健康食品を慎重に購入するよう促したが、苦情と電話は増えるばかりだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月6日