日本が南西諸島を軍事化、中国攻撃の飛び板に

日本が南西諸島を軍事化、中国攻撃の飛び板に。

タグ: 与那国島,日本,安保法,自衛隊,THAAD

発信時間: 2016-05-10 10:56:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米ナショナル・インタレスト誌(電子版)は6日、「東中国海で軍事力の建設を続ける日本」と題した記事を掲載した。要約は下記の通り。

新たな安保法により、日本の自衛隊は海外での武力衝突に参与できるようになった。これは戦後初のことだ。新たな安保法の施行後、日本が各種情報・監視・偵察・ミサイル迎撃施設により、中国を包囲しようとしている多くの証拠が浮上している。この戦略で重要になるのは、日本最南端の南西諸島の軍事化だ。

陸上自衛隊は3月末、与那国島にレーダー基地を新設した。この新たな偵察基地は、中国の東中国海における活動を監視し、また南中国海北部を監視する可能性がある。南中国海において、中国は隣国と領土問題を抱えている。中国のこれらの隣国は、米国と日本から支持を受けている。

与那国島の情報収集基地は、軍事行動に使われる可能性もある。日本は南西諸島に沿岸・水陸両用安全部門を駐留させようとしているが、この情報収集基地も同計画の一部だ。日本が南西諸島の軍事化を進めると同時に、自国の沿岸警備能力を強化したことに注意が必要だ。海上保安庁は4月中旬、釣魚島周辺海域を巡航する特殊部隊を発足した。この特殊部隊は12隻の大型船からなる。海上保安庁のこの動きは、中国海警局の決定に対する反応だ。中国海警局は大型の新巡視船「海警2901」を派遣し、係争中の海域を監視することを決定した。

監視基地の数を増やし、中国大陸および周辺海域の通信を遮るほか、日本は2020年までにミサイル迎撃システムを強化しようとしている。自衛隊はイージス艦6隻のうち2隻をアップグレードさせることで、すべてのイージス艦にSM-3迎撃ミサイルを配備しようとしている。また自衛隊はイージス艦2隻を新たに建造する予定だ。日本はさらに、米国のミサイル迎撃システム、THAAD (サード=終末高高度防衛)ミサイルシステムの調達に意欲を示している。THAADに艦載のSM-3、陸からの地対空誘導弾「PAC3」を加えれば、日本は三段構えの弾道ミサイル防御システムを構築し、すべての潜在的な敵国に備えることができる。

日本の最近の東中国海における軍事的措置は、米国の行動と結びつけて観察するべきだ。米国の動きには、韓国へのTHAAD配備計画が含まれる。同計画は中国から強い反発を受けている。中国は韓国に1基、もしくはそれ以上のTHAADが配備されることで、中国の戦略的な抑止力が弱まることを懸念している。米国の同システムのレーダーの捕捉範囲は、朝鮮半島を遥かに上回り、中国の領土を網羅するからだ。米国が韓国に同システムを配備しようとするのは、朝鮮による最近の核実験とミサイル実験に対応するためだ。

与那国島のレーダー基地、最終的に韓国に配備されるTHAADは、未来の地政学的防護壁の、南北の両端であるかのようだ。日本とワシントンはこのような壁を作り、中国の東中国海から外への軍事力投入を阻止しようとしている。南西諸島は戦時中、中国大陸に攻撃を仕掛ける飛び板として利用できる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月10日

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