安倍氏がプーチン氏と単独会談を要求、ロ外相も退席

安倍氏がプーチン氏と単独会談を要求、ロ外相も退席。

タグ: 北方四島,日本,ロシア

発信時間: 2016-05-09 14:43:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「ロシアのプーチン大統領との会談中、日本の安倍晋三首相は北方四島(ロシア名・南クリル諸島)問題の新アプローチを発表した」日本政府は7日、メディア各社にこの情報を伝えたが、「新アプローチ」の具体的な内容については明かさなかった。7日付毎日新聞は、安倍首相の「新アプローチ」とはこれまでの協定にならい、ロシアが先に2島を日本に返還することだと判断した。アレキサンダー・パノフ元駐日ロシア大使は7日、「日本がこのように提案したならば、それは妥協を選んだことを意味する」と述べた。

プーチン大統領は6日、南部ソチで安倍首相と3時間以上に渡る非公式会談を開いた。両氏は記者会見を開かず、いかなる文書にも調印しなかった。毎日新聞によると、安倍首相は会談中、「これまでの発想にとらわれないアプローチで停滞を打破し、双方の立場の違いを克服すべきだ。賛同してくれるなら2人きりで話をしよう」と提案した。両国の随行者が部屋から出て行くなか、驚いた表情で最後まで残ろうとしたラブロフ外相に対し、プーチン氏は部屋を出るよう促す仕草を見せた。両首脳は通訳を交え、約35分間話し合った。首相は周辺に「きょうは北方領土問題のアイスブレーク(砕氷)だ」と手応えを語ったという。

毎日新聞によると、日露双方は両首脳だけの会談の内容や「新たなアプローチ」の詳細について明らかにしていない。「川奈提案」や「イルクーツク声明」のような交渉の方向性を示した可能性がある。「川奈提案」は橋本龍太郎元首相が1998年、エリツィン元大統領に行った提案で、北方四島の北部に国境線を引くが、ロシアの施政権の継続を認めるという内容だ。「イルクーツク声明」は、森喜朗元首相とプーチン大統領が2001年3月に会談した際に発表した日ロ共同宣言で、日ロ平和条約締結後、ロシアが歯舞・色丹両島を日本に返還するという内容だ。

パノフ氏はロシアのコメルサント紙に対して、日本メディアは安倍首相の新たな主張の内容▽平和条約を締結し、歯舞・色丹両島を日本に返還する▽その他の島嶼(国後島、択捉島)は一定期間、例えば30−50年に渡りロシアが管理する――をほのめかしたと説明し、日本政府がこのように提案したならば、それは妥協を選んだことを意味すると述べた。ロシア科学アカデミー極東研究所日本調査センターのワレーリイ・キスタノフ所長は、「ロ日は南クリル諸島問題の立場で食い違いがあるが、安倍首相は積極的にプーチン大統領と連絡をとっている。これはプーチン大統領でなければ、同問題を解決できないと考えているからだ」と指摘した。カーネギー・モスクワ・センターのアジア問題専門家は、「安倍首相は在職中、2018年までの当問題の解決を急いでいる。安倍首相の大胆な発言は、国内の政治情勢と関連しているかもしれない。日本は7月に参院選を控えており、国民は安倍首相のソチ訪問に大きな期待を寄せていた。そのため安倍首相は、成果を強調しなければならない」と分析した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月9日

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