日本人はマグロの刺し身と寿司の消費量を減らしており、ハンバーガーとビフテキの人気が高まっている。英フィナンシャル・タイムズ(電子版)が5日伝えた。
国連食糧農業機関(FAO)のデータによると、日本の生・冷凍のマグロの流通量(輸入量と自国の漁師の捕獲量)が3%減少した。
若い世代が肉を好み、日本の漁業は長期的な消費減に悩まされている。円安により輸入コストが上がり、割安なサーモンの競争が加わり、マグロの輸入量を減少させている。
FAO漁業局傘下の漁業情報機関、グローブフィッシュは最新の報告書の中で、「日本の生のマグロの輸入減が続いている。日本の2015年の生・冷凍のマグロ流通量は、1年前の36万2800トンから35万3000トンに減少した。空輸によって輸入したマグロの流通量は21%減少した」と発表した。
オランダ・ラボバンクのアナリストGorjan Nikolik氏は、「高齢化により、日本人は魚を食べなくなっている。日本の高齢者は世界最大の魚の消費者だったが、彼らも魚を食べなくなった。若い世代は肉を好んでいる」と話した。
漁業関連機関のデータによると、日本は1人平均の魚類消費量が世界最大の国であるが、2006年には食卓に上がる肉類が海産物を上回るようになった。厚生労働省の最新データによると、1人平均の肉類消費量は海産物を3割弱上回り、2014年の1人平均生魚消費量は2011年比で5%減少した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月9日