ブルームバーグの記事によると、中国の今年第1四半期の原油在庫増加量は日量78万7000バレルだった。中国は石油備蓄に力を入れているが、中国石油大学工商管理学院の董秀成副院長は10日、「中国の戦略石油備蓄規模は米日などと比べると、まだ大きな開きがある」と指摘した。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した最新データによると、米国の今年2月時点の戦略石油備蓄量は6億9510万バレルに達した。米国の戦略石油備蓄量は今年以来、6億9500万バレル以上で推移している。
米ウォール・ストリート・ジャーナルは米政府が公表したデータを引用し、米国の原油輸入量は20年ぶりの低水準となった昨年5月上旬から20%増加し、日量800万バレルに達したと報じた。米国の備蓄能力は約3分の2を使い果たしているが、さらに約1億バレルの石油を備蓄できる。
米国の石油備蓄は国家による戦略備蓄が中心であり、主に岩塩ドームを利用している。1ヶ所の石油備蓄基地のドーム数は、6−22に達する。米国の石油備蓄は集中化しており、主にテキサス州とルイジアナ州の5カ所にある。備蓄能力は計7億5000万バレル。
世界3位の経済国の日本は自然資源が不足しており、石油はほぼ輸入に依存している。そのため日本は石油備蓄を極めて重視している。