英ガーディアン紙は先ほど、驚きのスキャンダルを報じた。2020年五輪の開催権は、東京五輪招致委員会が、賄賂によって獲得したというのだ。東京は招致成功前、密かに国際陸上連盟(IAAF)の会長ラミーヌ・ディアク氏の息子の口座に、計130万ユーロを振り込んでいた。日本新華僑報網が伝えた。
この大きなスキャンダル、覆すことのできない調査結果が出るまで、日本はしらを切るだろう。しかし人々は当然ながら、「前科」のある国を信じない理由を持っている。
1998年の長野冬季五輪は、サマランチIOC会長(当時)によって「史上最高の冬季五輪」と呼ばれた。現在も多くの人がそう思っている。長野県は気候や地形面の条件が非常に優れており、この点は疑うまでもない。しかし多くの場合、優れているだけでは不十分で、さらに「コネ」が必要だ。
長野冬季五輪の黒幕を暴いたのは、スイスの弁護士だ。この弁護士は当時の国際オリンピック委員会(IOC)のメンバーの一人だった。彼は2002年のソルトレイクシティ冬季五輪の買収を暴いたことがある。
この弁護士は長期的な調査により、長野県が1998年冬季五輪の開催権を獲得できたのは、IOCメンバーに豪華温泉の旅、ファーストクラスの航空券、芸者などを提供したためであることを知った。しかも長野五輪招致委員会は出血サービスをし、IOC会長のため高級ホテルの部屋を1ヶ月借りきった。宿泊料金は1泊2700ドル。
長野五輪招致委員会は招致期間中、来訪したIOCの62人のメンバーに対して、1人平均2万1905ドルを費やした。本件の調査を受けた長野五輪招致委員会は、すでに90冊分以上の招致に関する記録を処分したと述べた。
東京が賄賂を贈ったかについては、謎に包まれたままになるだろう。確かな「結論」が導き出されることはなさそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月26日