中国国際問題研究院が主催する「第2回中日韓安全協力国際シンポジウム」が30日、北京で開催された。中国外交部、中日韓三国協力事務局、3カ国の外交安全分野の関係者・学者が出席。「北東アジアの安全情勢」「3カ国の防衛政策」「3カ国の安全協力の課題と方針」などの問題をめぐり議論した。
中国国際問題研究院の蘇格致院長は歓迎の言葉の中で、「中日韓は一衣帯水の隣国として、必然的に協力を展開することになる。3カ国の首脳会談が昨年再開され、3カ国の協力に新たな発展の原動力を注ぎ込んだ。北東アジアは依然として多くの安全の課題に直面しており、制度面から地域の安全と安定を守る必要がある。出席者が知恵を集め、3カ国の安全協力の新たな道を模索することを願う」と述べた。
中国外交部アジア司の肖千司長は基調演説を行い、「中日韓はアジアの重要な国であり、北東アジア・アジアの平和・安定および発展・繁栄に対して同じ責任を担っている。安全の課題については、対策を創造的に模索し、平和なアジアのボーナスを引き継がなければならない」と述べた。肖氏は、中国国際問題研究院が3カ国の安全協力シンポジウムを引き続き主催し、安全理念の連結・融合を模索し、地域の安全と発展の良好な雰囲気を醸成することを目的とする、李克強総理の第6回中日韓首脳会議における承諾を実行に移したことを評価した。肖氏は最後に安全協力について、▽二国間関係の基礎を固める▽重要問題を適切に処理する▽新たな安全の課題に共に対応する▽地域の実情に合致する安全枠組みの構築を模索する――という4つの提案を行った。