G7という虎の威を借る日本、影響力強化を目指す

G7という虎の威を借る日本、影響力強化を目指す。

タグ: G7,日本

発信時間: 2016-05-30 13:50:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

主要7カ国(G7)サミットが、26日に日本で正式に開幕した。サミットは8年ぶりに日本に帰ってきた。

周知の通り、G7は複数の主要先進国からなる協力枠組みであり、かつて世界の経済・開発に対して一定の影響力を及ぼした。しかし世界経済・政治情勢の変化に伴い、各国の実力が相対的に低下した。G7の影響力と能力も限定的になり、各国はG20などの幅広い場での協議に意欲を示している。しかしながら日本は開催国として意欲満々で、鳴り物入りでG7サミットを開いた。

日本にとっては、G7サミットで何を議論するか、どのような成果を手にするかはそれほど重要でないかもしれない。サミットを盛大な政治「カーニバル」とし、あちこちに「日本製」というレッテルを貼り付けることが重要なのだ。

まずG7サミットは、日本が国際政治における影響力を高めるための、重要な「演出」だ。日本は近年、世界の政治の舞台でより高い地位を目指し、より多くの発言権を手にしようとしている。日本が発言できる国際協力機構は少なく、そのため欧米の主要「パートナー」を含むG7は、日本が国際政治の影響力を高めるための重要な舞台になった。

次にG7サミットは、日本が国内の経済問題を改善し、国民の怒りをおさめるチャンスだ。日本経済は全体的に低迷している。地方はさらに活気を失っており、多くの中小都市が存亡の危機に立たされている。安倍首相は就任後、地方の再生・再建を推進し、観光産業の発展を「命綱」にした。日本で開かれる国際会議が、どのような実質的効果を手にするかはそれほど重要ではない。日本の地方経済に実益をもたらし、国民に期待感を抱かせることで、政府の政策の支持を集める。これこそが、安倍政権が重視することだ。

それからG7サミットは、日本の「練兵」の得難いチャンスだ。今回のG7サミットの安全保障のために、日本は過去最大規模となる、2万3000人以上の警備力を出動させた。オバマ大統領の広島訪問という極めて特殊な日程が含まれるため、日本は「テロ対策」の大規模な訓練を行った。日本は近年、テロ対策の旗印を掲げ、西側と緊密な軍事協力を行っている。G7サミットは日本にとって、安全保障・テロ対策の実践であり、自衛隊の緊急対応体制を強化し、欧米諸国と安保協力を展開するため大きな力を発揮する。

G7は一枚の「旗」しか残されていないが、日本にとっては巨額の「投資」を行う価値がある。日本政府はこの「旗」を虎の皮とし、政治資本と国際的な影響力を手にする必要があるからだ。しかし日本各地ではすでに、市民による抗議活動が生じており、さらに数日前には在日米軍関係者による強姦殺人事件が発生した。人々は政府の「並大抵でない心配り」を評価していないようで、抗議の声が高まっている。これは開催国と一部の来賓にとって、ややバツの悪いことだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月30日

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