フォックスコンは35億ドルでシャープを買収した後、シャープの不採算部門を閉鎖する計画を立てている。日本電機大手のシャープは今や、赤字に苦しめられている。
同社の創業者である郭台銘会長は水曜日、同社の株主総会で、シャープの特許の実用化を加速することで、シャープの利益創出を促すと表明した。
郭会長は、「シャープは大量の技術を持ちながら、これらの技術のマーケティングに力を入れていない。特許を技術に変え、技術をさらに製品に変えることは、当社が得意としていることだ」と話した。
フォックスコンはこれまで鴻海(ホンハイ)精密工業の名称で知られており、今や世界最大の電子機器受託生産(EMS)グループとなった。同社はアップルなど有名ブランドの重要サプライヤーだ。
郭会長は、「当社はシャープ買収に向けた法的事務を終えている。新たな取締役は来月より、シャープの事業を引き継ぐ」と述べた。
郭会長は、「当社はシャープの一部の不採算海外事業、シャープ傘下の合弁事業などを閉鎖する。シャープは附属機関が多すぎ、過度な管理により費用がかさんでいる」と話した。
データによると、フォックスコンの今年第1四半期の純利益は前年同期比9.2%減の275億8000万台湾ドルだった。これは世界スマホ市場の成長減速によるものだ。
郭会長は火曜日、「当社は、各国・地域の保護主義の台頭など、不利な市場環境を迎えている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月23日