中国とロシアの軍艦が8−9日、釣魚島の接続水域に同時に入った問題で、日本政府は外交ルートでロシアに「注意喚起」した。中国が領有権を主張する釣魚島海域で不用意な航行を続ければ「日中間の問題に巻き込まれる恐れがある」というのだ。共同通信が22日に伝えた。
日本政府は「中ロ軍艦に連携があったのではなく、中国の主権主張にロシアの行動が利用された」と分析。これを受けて対ロ注意喚起に踏み切った。日本政府には、釣魚島問題の複雑化を警戒し、ロシアに距離を置くよう確認する狙いがある。
22日付シンガポール華字紙・聯合早報によると、菅義偉内閣官房長官が9日の記者会見で、ロシアへの「注意喚起」を発表していたが、その詳細な内容については伝えられていなかった。ロシア外務省は10日、共同通信の書面インタビューに応じた際に、日本政府の反応に「驚き」を示し、自国の軍艦が航行していたのは国際法が自由な航行を認める「公海」だったと主張した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月23日