2009年の新中国建国60周年にあたり、池田さんは他の帰国残留孤児と共に「感恩団」として訪中し、中国の養父母を訪ね、北京の中南海で温総理の接見も受けた。当時の様子を思い出して、池田さんは感慨にひたった。「感恩団」の車が中南海に入ると、温総理はすでに雪の中に立って待っていた。団員らを見ると、温総理は「お帰りなさい。迎えに来ましたよ」と語った。この温かい言葉に、団員らは感動のあまり涙を流した。2015年の抗日戦争勝利70周年の際にも、池田さんは「感恩団」を率いて訪中し、李源潮国家副主席の温かい接見を受けた。
池田さんは「中国共産党は私たちを育ててくれました。私は中国共産党を心から愛しています」と語った。日本は中国を侵略し、多くの罪を犯した。当時は中国の「敵国」だった。だが中国共産党は人道精神を発揚し、中国に捨てられた日本の子どもを優遇し、勉強させ、仕事を与え、最後には日本に帰国もさせた。池田さんは「どれも私たちに対する中国共産党の恩情です。私たちは中国共産党に感謝すべきです」と語った。
池田さんの夫の父は牡丹江地区で最も早く、解放前から中国共産党に入党した数人の1人だ。私心のない彼から、池田さんは中国共産党について直接的な理解を得た。
池田さんは「中国共産党に感謝し、中国の人々に感謝します。私たちはさまざまな場でこのように語り、このように行動しています」と語った。2008年5月12日に四川大地震が発生すると、当時まだ支援金を得ておらず、生活が苦しかった帰国残留孤児たちが積極的に義援金を寄せた。義援金はわずか5日間で500万円に達し、1カ月足らずで1700万円に達した。残留孤児たちにとって、これは大変大きな金額であり、義援金を寄せられた在日本中国大使館の職員らはみな大変感動した。
池田さんは「歌にあるように『共産党なくして新中国なし』です。中国共産党は中国に多大な貢献を果たしました。中国共産党に率いられて、中国はさらに富強になり、繁栄すると信じています」と語った。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年7月1日