和服・茶道の活動に参加した周さん(前列の中央)
旅行も学習のうち
周さんにとっては、日本での入試の過程では旅行も重要な体験となった。試験を受けたついでに、大学のある都市を回り、現地の風土や人情に触れる。張り詰めた神経をリラックスできると同時に、いつもとは異なる学習ともなる。また入試から授業開始まで少なくとも1カ月余りあるため、何の心配もなく旅行に出かけられることも、国内で統一試験に参加する学生が味わえない楽しみとなる。周さんも1月、大阪から雪の舞う札幌に飛び、氷と雪の世界で3日過ごし、忘れられない思い出を作った。
入学から数カ月が経ち、周さんも留学生活に少しずつ慣れてきた。外国生活では、寂しいこともあるが、料理や引っ越しなどの小さいことから、進学選択や職業計画など大きなことまで、すべて自分で決められることは、周さんにとって大きな魅力となっている。周さんは今後、すべての学科で良い成績を収め、高いGPA(平均成績)を維持し、英語と韓国語をマスターし、また別の場所で留学生活を送れるよう基礎固めをする意気込みだという。