世界最大のパソコンメーカーであるレノボは2011年、NECのパソコン部門を事実上合併した。現在、日本のパソコン市場で最大のシェアを誇る。世界最大の白物家電メーカーであるハイアールは2012年、三洋電機の白物家電部門を買収した。
中国家電大手の「美的」は今年、赤字だった東芝の白物家電部門を買収した。炊飯器や洗濯機で高度成長期の日本の家庭に大きな貢献をしてきた東芝は、日本人にとって象徴的な企業である。
世界的なブランドとなった国内メーカーに対し、日本の消費者はこれまで高い支持をしてきたが、中国企業が安価で高性能な製品を生産し始めると、市場に変化の兆しが見え始めた。家電小売大手の担当者は、「特に若者が中国メーカーの製品に興味を持つ」と話す。
しかし、消費の主力である中高年の支持や好みから見ると、日本メーカーの製品の人気は依然として高い。IT記者の石川温氏は、「中国メーカーの技術は進歩した。しかし日本でブランドになるためには時間がかかるだろう」と述べる。
日本の新興メーカーも成長している。バルミューダが発売した「GreenFan Japan」が大人気だ。これは羽根の内側と外側の角度を変えることで、気流の拡散範囲を広げ、自然の涼風を作り出す扇風機である。スマホ業界では、プラスワン・マーケティングが急速に業績を伸ばしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月8日