重要な一歩を踏み出す
安倍政権は今回の参院選で、「改憲のハードル」を突破した。呂氏は「改憲は常に安倍首相の最終目標だ。集団的自衛権への接近が一歩目で、現在は重要な二歩目だ」と指摘した。
安倍首相はフジテレビの番組に出演した際に、改憲について「憲法審査会で議論を掘り下げ、どの項目をどのように変えるかを決める」と述べ、議論の加速に期待感を示した。
呂氏は「最も懸念すべきは、日本全体がすでに保守化していることだ。与党にせよ野党にせよ、本当に改憲に反対している者は数えるほどしかいない。安倍政権は手続き上、すでに改憲に必要な条件を完全に整えている。今後は投票の動議を出すだけで、国民議論の段階に進出できる。この段階において、安倍政権は安全環境の変化を強調し、いわゆる『中国脅威論』を宣伝し続けることで、国民に影響を与える目的を達成できる」と述べた。
国民投票についてだが、安倍首相の任期内に反対派から声が上がり続けるとは限らない。有権者は国民投票の経験がなく、さらに日本メディアが日増しに沈黙を強めていることから、安倍首相の改憲の目標が多数の支持を得ることは難しくない。
安倍政権はいかに日本を導こうとしているのだろうか?世界は警戒しながら、これを見守っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月12日