川村氏が居ても立ってもいられなくなるとは、現場の記者からはどのような質問があったのだろうか?
「日本は南中国海仲裁案を操作したか」というブルームバーグの記者からの質問に対して、川村氏は「この問題は会議そのものの内容と関係がない」と回答した。
「日本は南中国海の仲裁結果を支持するよう、各国に働きかけているか」というロイター通信の記者からの質問を、川村氏はのらりくらりとかわした。
「国連の公式ツイッターは、南中国海仲裁裁判所と何の関係もないと投稿したが、日本側はこれについてどう論評するか」という新華社の李銘記者からの質問に対して、川村氏は「状況を把握していない」と回答した。
「先ほどカンボジアのフン・セン首相は、日本のカンボジア大使から、日本の南中国海問題における立場を支持するよう求められ、支持しなければ日本の援助をストップすると言われたと述べた。日本側はこれについてどう論評するか」という新華社の鄭闖記者からの質問に対して、川村氏は「状況を把握していない」と回答した。
鄭闖記者の「日本のカンボジア大使は外務省の指示により外交活動に従事している。川村氏は外務報道官であるのに、これを知らなかったのはなぜか。外務省に説明を求める」という追及に対して、川村氏はコメントしなかった。
記者会見後、外務省の職員は直ちに、出席した中国人記者に身分に関する情報を求めた。記者会見により南中国海問題を国際メディアに喧伝しようとしていたが、川村氏は結果的に防戦一方となった。「筋が通らず弁明の言葉がなくなる」と言われるが、これは日本の南中国海問題における偽りの姿を十分に露呈している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月19日