日本初の軍用衛星が輸送中に破損し、打ち上げの時期が2年延期された。これは防衛省の通信能力に影響を及ぼす。ロイター通信が19日に伝えた。
防衛省の既存の通信ネットワークは分散化しており、かつ超負荷で稼働中だ。日本はそのため、軍用通信衛星を3基打ち上げ、ネットワークを統一化することで、負荷を軽減させようとしていた。今回破損したのは3基のうちの1基目。
防衛省の関係者は「南西方面に調整し、部隊が北から南下する際に、安定的な通信が必要だ。今回の延期はこれに一定の影響を及ぼす」と話した。
日本政府の公式文書によると、同衛星の輸送機が5月25日、仏領ギアナに着陸した際に、シートが通気口になっていたバルブを塞いだ。輸送機が着陸し、外部の気圧が上昇したことで、内外の気圧バランスが乱れ、衛星が破損したという。
日本政府の文書は、事故の責任者を明らかにしていない。
消息筋によると、衛星の修理には1年以上の期間がかかる。その間、日本は現在使用中の商用通信衛星をレンタルするため数千万ドルを支払い続けなければならない。
防衛省の報道官によると、新型衛星の打ち上げ時期は現時点では確定できないが、早期打ち上げを目指すという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月20日