中国最大の格安航空会社(LCC)である春秋航空と同じグループの「春秋国際旅行社」が、2014年秋から約1年間で主催した日本ツアーの参加者は約20万人にのぼる。2015年秋からの約1年間で倍以上の約50万人に達する見通しだ。
一方、日本の旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)の上海にある提携店は、6月に家電製品や高級時計などの特売会をメインに据えた東京行きツアーを予定していた。しかし中国政府が4月に海外で購入した商品に課す関税を引き上げたことで中止。急激な円高進行も相まって、爆買いはもう市場のトレンドではないとの見方も強まる。
中国頼みの状況を脱するため、鍵を握る市場の一つが、日本から近く人口も多い東南アジアだ。ベトナムでは東京と大阪を結ぶ「ゴールデンルート」の人気が高いが、近年では雪を目当てに冬の北海道を訪れる人も増えているという。
政府観光局はベトナム、フィリピン、マレーシアに事務所を新設し、現地でのPRを推進する。さらに上述した国を対象にビザの発給要件の緩和を検討する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月24日