軍事機密を探る
日本人の50代の男が今年5月、中国でスパイ活動に従事していたとして浙江省で起訴された。男は浙江省温州市南ジ列島の軍事施設周辺で撮影中、関連部門によって拘束され、昨年9月に逮捕された。南ジ列島は釣魚島(日本名・尖閣諸島)から北西に約300キロ離れた所にある。
日本の北京駐在武官が1996年、軍事機密を盗んだとして中国から追放された。米国と日本の武官各1人が当時、中国の海南省を訪れ、中国海軍の新型潜水艦の情報を入手しようとした。その結果、中国の安全部門によって逮捕された。2人の手荷物からは、軍事機密に関連する写真とビデオテープが見つかった。
立ち入り禁止区域に侵入
日本の天野寛雅・北京駐在武官は2002年10月26日、寧波市の立ち入り禁止区域内で、警戒に当っていた海軍兵士に捕まった。
天野はその後、中国政府の要求により追放された。天野は在中国日本大使館の第一武官で、2004年4月に北京に赴任した。
違法の測量
国家測絵地理信息局が2011年5月に発表したデータによると、各級測量行政主幹部門は法執行検査を1万9000回以上、重大特別プロジェクト法執行行動を2700回以上実施し、3000件以上の違法について調査を行った。中国での違法測量のうち、日本人が多かった。
ある日本人が2010年2月、旅行と環境観測を口実に、携帯型のGPS受信機を使い違法の測量を行っていた。これには新疆ウイグル自治区塔城地区(タルバガタイ地区)などの、85ヶ所の軍事管理区が含まれる。
関連部門は2014年9月、日本国籍の容疑者を逮捕した。この容疑者は甘粛省慶陽市を出発し、秦嶺山脈に沿い東に向かって測量を行ったが、宝鶏市に入り逮捕された。解放軍第二砲兵部隊の基地、中国の爆撃機工場の測量を予定していたという。