リオ五輪の体操男子団体決勝戦が、現地時間8日に行われる。体操男子団体は今世紀以降、中日対抗の局面を形成している。間もなく始まる「中日の戦い」には、3つの見所がある。
1回のミスが勝敗を左右
中日の体操男子にはそれぞれ強みがあるが、総合的な実力にはどの程度の差があるのだろうか?ある中国体操チームのコーチは、中国新聞網の記者に対して「1回のミスにかかっている」と述べた。
世界体操2015で、日本代表は0.859点の僅差で、中国代表の「七連覇」の夢を打ち破った。競技後、中国代表はミスにより負けたと分析された。
日本代表が五輪団体で金メダルを獲得したのは、2004年のアテネ五輪だ。現在の日本代表の水鳥寿思監督も、当時その一員だった。「私たちは当時ミスを犯さず、金メダルを獲得できた。今年の五輪前に行った強化合宿では、ミスをしないことを重視した」
予選を見ると、日本代表のミスの数は中国を上回った。内村航平は鉄棒で落下し、山室光史は平行棒で落下した。田中佑典はこの両種目でミスを犯した。これにより日本代表の点数は269.294点のみで、中国、米国、ロシアの後に続く形となった。これは「体操団体の金の夢に黄色信号がついた」と形容された。
中国代表も予選で2回の重大なミスを犯した。張成龍は鉄棒で落下し、林超攀も個人ゆかで尻もちをついた。張成龍はこのミスにより、鉄棒決勝への進出を逃した。
予選は5人のうち4人が演技して上位3人の得点で争う「5−4−3制」で、決勝戦は「5−3−3制」となるため、さらにミスが許されなくなる。張成龍は「私たちはミスをゼロにしなければならない。しっかり着地し、すべての部分で気を抜けない」と話した。