天皇が生前退位を決断へ、安倍氏の改憲の口実に？
天皇が生前退位を決断へ、安倍氏の改憲の口実に？。 戦後日本の「国の象徴」である天皇制に変化が生じようとしている。共同通信は宮内庁からの情報として、明仁天皇（82）が8日午後3時のテレビ番組で、国民に退位の考えを伝えることになると報じた…
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戦後日本の「国の象徴」である天皇制に変化が生じようとしている。共同通信は宮内庁からの情報として、明仁天皇（82）が8日午後3時のテレビ番組で、国民に退位の考えを伝えることになると報じた。
明仁天皇が「生前退位」を検討している原因について、日本社会には3つの説がある。まず天皇がすでに高齢であり、「国の象徴」としての公務を続けられないと感じている。朝日新聞によると、天皇は82歳の高齢で、近年2度の大手術を行っており、「皇政」を続けられなくなったと感じている。明仁天皇は昨年8月15日、戦後70年の式典に出席した際に、活動の順序を間違えそうになり、退位を思い立ったという。
次に、息子に譲位することで、皇室の継承を維持する。東京新聞は、皇太子の年齢はすでに明仁天皇が1989年に即位した当時の年齢を上回っており、そこで皇太子に早めに譲位しようと考えたと分析した。
それから、明仁天皇と安倍晋三首相の密かな「争い」がある。日本の某主流メディアのベテラン記者は、環球時報に対して「明仁天皇は平和主義者だ」と述べた。明仁天皇は安倍首相の再任後、歴史を否定し軍拡に取り組み改憲を主張する政策に不満を抱いている。現在は「生前退位」という手段により、「護憲」の態度を示そうとしているというのだ。
この3つの説は必ずしも正確ではないが、注目すべき動きもある。日本テレビの世論調査によると、回答者の9割以上が「良いことだ」としている。日本経済新聞の世論調査によると77％以上がこれを「評価する」としている。共同通信の電話調査の結果でも、回答者の85.7％がこれを受け入れるとし、「公務が多い」も89.5％に達した。安倍首相は当初「コメントは差し控えたい」としていたが、その後「天皇が気持ちを表明した後に説明する」とした。
毎日新聞によると、天皇はテレビ中継で気持ちを伝えるつもりだった。しかし調整後、事前に録画したものを放映することになった。週刊文春（最新号）の「天皇生前退位に『日本会議』が猛反発」と題した記事によると、閣僚16人と会員3万8000人以上を擁する日本の右翼団体が、明仁天皇の生前退位は「国体の破壊」「憲法への一種の破壊」であるとしている。つまり「護憲」の立場にあるはずの天皇が、生前退位により「違憲天皇」になる可能性が高いというのだ。安倍首相はこれを利用し、改憲を推進できる。
｢中国網日本語版(チャイナネット)｣ 2016年8月8日
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